PERSONピックアップインタビュー

原 カケル

スーパーゆとり世代の店長

原 カケル
Ri-Q
モアグループ入社2年目。
グループ初の「平成生まれ」の店長。
おしゃべりが大好きで、運動がちょっと苦手。
 
好きなもの
アニメ
かわいい女性
オムライス

前職
会社員
風俗店員
メイド喫茶
彼女
募集中

最初は会社員だったんですね。

原:高校の時にアルバイトをしてた作業着屋さんに、卒業後そのまま就職して。事務服を作ったり売ったりする会社だったんですけど。お店にも立ったりしてたんで、接客もしてました。
 

どんなきっかけで、風俗の仕事を始めたんですか?

原:家出したんです。その時20歳くらいで、色々あったんですけどさらに失恋のショックも重なって。もう国道16号線を見たくない、ここから去りたいって気持ちになってしまって。「彼女と通った道を通りたくない!」ということに(笑)
それで傷心旅行も兼ねて、最初は名所を周わろうと思ったんですよ。広島行ったりとかしようかなって。貯金もあったし、40万円くらい持って、その足で大阪に行って。そうしたらその日に、キャッチのお姉さんにひっかけられてガールズバ―に行ったらぼったくりだったんですよね……(笑)
怖いから言われるがままに支払いするじゃないですか。そこで十数万も使ってしまって。
金銭的には帰ろうと思ったら帰れるんですけど、志半ばじゃないですか。とりあえず大阪で生活しなきゃと思って、日払いで雇ってくれたのが風俗店だったんですよね。飲食店は働いたことなかったから、キャバクラとかは嫌で。初めて働いた風俗店はホテルヘルスでした。受付で対面の接客もありましたね。
 

ここから怒涛の大阪編

原:DVDの制作会社で友達が働いていたんですけど、そこでも働いてました。その上がメイド喫茶だったんですよね。そこにお客さんで行って。そこのメイド喫茶もぼったくりで、魔法をかけるとオムライスが5000円になるお店でしたね(笑)僕はもともとアニメが好きだからコスプレも好きで。それでメイド喫茶も面接受けに行ったんですよね。オムライスが好きなのも、作って食べてたからですね(笑)その時働いていた風俗店では店長だったんですけど、風俗のお店の人もメイド喫茶の人もすごいイイ人で、店長じゃなくなるけど昼間メイド喫茶で、夜は風俗で働いていいよって言ってくれて。
 

働きものだったんですね。

原:その当時は、一人で誰もいないところに行ってたから。遊ぶ人もいないし。あとはなんとなく、地元に帰った時に一文なしじゃ格好悪いじゃないですか。啖呵切って出てきてる気持ちだから「稼いで帰ったぞ」って方がいいなって。当時のその気持ちは今なくなっちゃいましたね。今は安定を…(笑)大阪を出ることになったのはお店に失敗しちゃって。それで関東に戻ってきましたね。
 

好きなことを仕事にしてると思いますか?

原:好きなことですよ。好きなこと仕事にしてるんじゃないのかな。でも、服が好きで服屋さんになるとはちょっと違うのかな、こういう店って。僕は喋るのが好きなんですよ。僕、お金を払ってでも喋りたい人なんです(笑)暫くダイエットしてたんですけど、その時はウーロン茶飲みにキャバクラに行ってました(笑)
 

原さんは20代で店長でホープですよね。店長になって、どうですか?

原:実際しんどいところは…時間に拘束されるところですね。…ってもどの仕事も一緒ですね(笑)そしたら、特別しんどいところはないと思いますね。うちは社長が優しいので、あんまりなにがダメこれダメってことがないんですよね。ダメとは言うけど「やりたいんです!」っていうと、させてくれる。いいところは、お金ですね。危なくなくて、一番稼げるのがこの世界のいいところかなって。いわゆる普通の労働時間で、お休みもあって、安全で。あとは、本当に頑張ってやろうとしたら、タイミングよかったら短期間で店長になれる。昇進が早いのが嬉しいですね。
 

自分のこと、ゆとりって感じますか?

原:思います。相当思います。ゆとりですよ。どう思いますか、藤沢さん。
(藤沢さん※原店長と同じお店のちょっと年上の内勤スタッフ)
藤沢:ゆとりって…何?(笑)
原:TK会みたいな。定時で帰る会みたいな。
藤沢:まあでもフツ―のことだからね(笑)性格じゃない?(笑)だって別に定時で帰ってないし、なんだかんだ(笑)
 

そこはまじめなところが効いてるんじゃないですか?(笑)

原:プライベートは遊びたいとか(笑)仕事したくない、電話出たくないとか。まあ出ますけど(笑)僕は出世欲ないんですけど、有る程度の給料はほしいんですよね。立場や権力がなくても、ある程度お給料がもらえればそれで文句ないかなって(笑)だから、ゆとり世代。スーパーゆとり世代です。この世代はそうですよね、変な自信もあって、有る程度は自分でできちゃうぞって思いますよね。教えられたら、物覚えが良い自信もあるし、適応能力もあるし。でも、そっから頑張るかどうかは自分は知らないし(笑)燃え尽き症候群じゃないけど、有る程度頑張って燃え尽きたりしちゃうんですよね(笑)でも、嫌なことあるとすぐ心折れる。折れるか諦めるかどっちか…まあ一緒か(笑)移り身が早いというか、切り替えが早いんですよね(笑)
それと、わかってるけどできないってことありませんか。飲み会とかのコミュニケーションとかでも。ごはんご馳走になって次の日に「ごちそうさまでした」って言わなきゃいけないの分かってるのに……できない。ちゃんと言える人はすごいなって。あと携帯、すぐいじっちゃいますね。入ったばっかりの時に、仕事しながらいじってたら怒られて(笑)でも怒られたら、だめなのわかるじゃないですか。根性ないとは思うんですけど、肝座ってると思うんですよね。
新しい人も、同じ年代が入ってきてくれると嬉しいですね。ゆとり世代…でも正直どんな人でもいいです(笑)ただ「前のやり方を絶対にやらなきゃだめ」っていう思い込みの強い人じゃない方がいいです。凝り固まってる人よりかは、やわらかい人がいいです。郷に入れば郷に…それを噛み砕いてくれる柔軟性の高い人が。
 

原 カケル




失恋の痛手から単身大阪に家出。
風俗店、メイド喫茶、新宿のキャッチなど
経験を経て2年前にモアグループに入社。
遊ぶのが大好きで給料日前は
お財布に数百円なこともしばしば。
最近あった恥ずかしいことは
ガソリンスタンドで一円玉を詰まらせたこと。
26才にしてスペクタクルな人生を歩みすぎて
時々自分の年齢が分からなくなる。

 

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